2010年10月



◆熊本・防犯ネットの拡充進める
 (10月27日付)
 

 熊本石油組合の各支部と県下各警察は、給油所が拠点となって安心して暮らせる地域社会づくりを目指す「安心・安全まちづくり」協定の締結を進めている。熊本石油組合鹿本支部と熊本県警山鹿警察署は10月20日、同警察署で調印式をした。
 協定は、両者は緊密に連携し、給油所の特性を生かして地域の安全や犯罪の抑止活動を推進することが基本。警察官は積極的に給油所に立ち寄って地域の安全情報を交換、給油所は犯罪の通報や防犯関係情報の収集、手配写真の掲示などで協力する。また大規模災害時には警察車両に優先して給油することなどを定めている。
 熊本石油組合は熊本県、熊本県警とすでに協定を締結しているが、地域により密着するために支部ごとに警察署と協定を結ぶことに力を入れており、11支部のうち8支部が締結。
 調印式で、今村惠署長が「警察の力だけでは地域の安全を確保するには限界があり、住民の皆さまの協力が欠かせない。地域の安心・安全のために給油所が果たす役割は大きく、警察にとっても災害時に協力をいただけることは大変ありがたく思う」とあいさつ。
 今井栄治支部長は「小学校PTAの防犯活動にも協力して来たが、今回まちづくり協定を締結したことで、より強く地域の安心・安全に貢献できるものと思う」と述べ、北崎富一副理事長は災害対応型給油所の実例を紹介し、「地域の皆さまの暮らしに役立つ活動を展開したい」とあいさつした。
 県石油組合の支部が各警察署と協定を結ぶことで、給油所の社会活動と警察活動がより緊密に結ばれ、地域の「安全・安心」づくりが前進することが期待される。

 
協定に調印し握手を交わす今井支部長(右)と今村署長

   
  
大阪で軽油税脱税を摘発
 (10月22日付)
 

 大阪府税務室は10月20日、堺市の混和場所や大阪市内の石油販売業者事務所など46ヵ所を地方税法(軽油引取税)違反嫌疑で強制調査したことを発表した。
 大阪府警との合同で行われた調査では、府知事の承認を受けず、軽油に灯油や重油を犯則嫌疑者である石油販売業者が地下タンクから吸い上げ、タンクローリー車荷室で混和、大阪府、三重県、兵庫県、奈良県などの運送業者などに販売していた。

 

   
  
全国一斉に軽油路上抜取調査
 (10月20日付)
 

 軽油引取税の脱税や環境汚染の温床となっている不正軽油の一掃を目指し、10月13日、全国一斉路上軽油抜取調査が実施された。雨天などの影響で一部地域が中止となったが、46都道府県149地区で行われ、4,390本の燃料を採油した。全国で総勢1,221人の税務課職員が参加、527人の警察官らの協力を得て、不正軽油の根絶を強くアピールした。
 北海道は13ヵ所で実施。道職員107人、警察関係41人が参加し、300台から採油したが、異常燃料の検出はなかった。東北では6県24ヵ所で抜取調査を実施。福島は毎年、隣接する茨城と合同で、福島県内と茨城県内で交互に調査を実施しており、今年は日立市内の国道245線で行った。6県合計で808本採油した。
 関東では、新潟が2ヵ所で129本を、群馬が3ヵ所で127本を採油した。東京は主税局と環境局との合同で調査が行われ、都内5ヵ所で127本を採取した。
 中部6県では14ヵ所で実施され、487本を採油した。近畿でも京都が八幡市の国道1号線沿線で職員5人、警察官5人が参加し、採油が行われた。
 中四国では、広島が福山市千田町の国道182号線の東城・三和方面沿いで45本を採取したほか、香川が坂出市川津町の国道11号線下り車線で調査し、50本を採取したが、クマリン分析の結果、異常を示すものはなかった。
 九州・沖縄地区の8県では、12~3の両日、各県警と協力し計149ヵ所で実施、4,390本を採油した。福岡では筑紫野、飯塚、うきはの3市で、トラックなどを停車させて燃料タンクから採油。計70本を分析したが、嫌疑のある軽油はなかった。

 
不正軽油の撲滅を目指して全国各地で抜取調査が実施された(写真は群馬)

   
 
大分・恒例の「石油感謝の日の集い」を開催
 (10月15日付)
 

 大分県石油組合主催の「第24回大分県石油感謝の日の集い」が10月12日、大分市で開催された。広瀬勝貞県知事の講演と三遊亭歌之介さんの落語独演会があり、集まった約700人の観客が1日を楽しんだ。
 西謙二理事長が「石油はわが国の産業経済の発展に欠かすことのできない重要なエネルギーです。本日の石油感謝の日の集いは石油資源の大切さを多くの方々に理解していただくために毎年開催しています」とあいさつした。 
 広瀬知事は「元気の源、社会の源――エネルギー」のテーマで講演し、「県内の給油所は暮らしの安全・安心ステーションとして、防災にも大きな役割を果たしている」と強調、県が取り組んでいる雇用機会の創設、県産品の販売戦略、エネルギーの開発などについて話した。
 歌之介さんは坂本龍馬を主人公にしたお得意の一席で、観客席は大爆笑に包まれた。
 ロビーには、石油生成や社会に果たしている役割などをイラストなどで説明するパネルも展示され、参加者は興味深そうに見学していた。

三遊亭歌之介さんの落語で観客席は笑いの渦に

   
 
神奈川「石油の日」コンサートを開催
 (10月8日付)
 
 神奈川県石油組合は10月6日、横浜みなとみらいホールで“石油の日チャリティーコンサート”『めざましクラシックス IN ヨコハマ』を開催した。国民生活を支える石油の重要性や地域のエネルギー拠点として社会貢献活動にも積極的に取り組む給油所をアピールすることを目的に同石油組合が制定した『10月6日は石油の日』の対外広報イベントとして実施しているもので、会場を埋め尽くした約1,500人の観客はクラシックの調べに魅了されていた。
 石油の日チャリティーコンサートは今年で11回目。毎年多くの観客が来場し、神奈川恒例のイベントして定着している。今回もヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんとフジテレビアナウンサー・軽部真一さんが進行役となって、ゲストを交えた演奏やトークで会場を盛り上げた。また、「美女と野獣」「リトルマーメイド」などディズニーの楽しいテーマ曲が会場を包み込んだほか、「宇宙戦艦ヤマト」や「アタックナンバーワン」など往年のアニメヒットメドレーなども演奏された。スペシャルゲストには元ちとせさんが登場。大ヒット曲「ワダツミの木」や「なごり雪」を披露した。
 なお、今年もコンサートの収益金の一部は県内の社会福祉団体などに寄付される。
 
今回も観客を魅了した神奈川石油の日チャリティーコンサート(右から高嶋さん、元さん、軽部さん)

  
 
神奈川・帰宅困難者対応訓練に協力
 (10月6日付)
 

 神奈川県内コース帰宅困難者実行委員会主催、神奈川県石油組合が後援する帰宅困難者対応訓練が10月2日、首都圏帰宅困難者対応訓練の一環として実施され、川崎・横浜コース(中原平和公園・川崎市中原区~神奈川公園・横浜市神奈川区、14.2キロメートル)、藤沢・茅ヶ崎・平塚コース(藤沢市役所~湘南海岸公園・平塚市、13.3キロメートル)の2コースで合計1,234人が参加した。
 当日は同石協の組合員で、コース沿道に所在する19給油所(内組合員18給油所、非組合員1給油所)が、給油所店頭に「帰宅困難者訓練実施中」と書かれたノボリを掲示し、トイレの利用などで参加者をサポートした。給油所でトイレ利用した参加者は、「レストランなどは道路沿いにあるが、トイレ利用などができるかわからない。給油所は訓練にも協力してもらっているし、トイレの利用ができるのでありがたい。実際に災害が発生し、徒歩で帰らざるを得ないときには大変心強い」と述べるなど、ロードサイドにある給油所の存在感が高まっている。

 
コース沿道の給油所はノボリを立てて参加者をサポートした(清水前商事・上末吉給油所前)

   
 
レアアースを使わないHV用磁石モーター開発
 (10月4日付)
 

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と北海道大学の研究グループは先ごろ、レアアース(希土類)を使わない新構造のハイブリッド車(HV)用磁石モーターの開発に成功した。現在、中国に偏在し安定的な調達が困難になっているレアアースを使わないモーターの新たな代替技術として注目されている。近年激しさを増す次世代自動車開発で日本の技術力の新たな“武器”になるとの期待が高まる。
 現在のHVなどには高出力を得るため、レアアースを使った磁石モーターが用いられている。だが、レアアースは現状、中国などに産出国が限られるため、戦略物資として産出量や取引量が制限されつつある。このため、HVなどの次世代自動車のさらなる普及にはレアアースを使用しない安価な磁石モーターの開発が求められている。
 今回開発に成功したのは、トヨタ自動車のHV「プリウス」などに使われているモーターと同サイズで同等の50キロワットの高出力を発生できる。今後、メーカーなどからの要請があれば、共同で実用化を目指す。

レアアースを使わないモーターの試作機