2008年08月


首都圏のガソリン・止まらぬ価格下落
(8月27日付)
 

  激戦地の乱売競争の拡大によって、首都圏市場ではガソリン価格下落に歯止めが掛からない状況に陥っている。1都3県の各地激戦地で160円台の異常な安値が散見されるなど、これらの地域では8月の5~6円前後のコストアップを吹き飛ばし、さらに7月のボトム価格をも下回る状況となっており、採算度外視の乱売競争に拍車が掛かっている。「9月は仕切値下げが予想される中で、160円台の価格は異常としか言いようがない」と、先取り値下げの進行に危機感を強める声が強まっている。
 千葉県ではジョイフル本田の2給油所が167円に値下げしたことで周辺部が追随、その影響もあって県内各地で160円台を提示する給油所が出現しており、市況悪化が拡大している。埼玉では8月のコストアップでボトムは183~5円まで浮上したものの、1週間とたたずに値下げの動きが加速した。東京でも180円台が中心値となっているものの、千葉、埼玉、神奈川などの県境地域で160円台の安値や170円前半の安値も散見される。神奈川では、8月のコストアップで末端市況は186~8円まで浮上したものの、県境地域などで乱売競争に拍車が掛かり、川崎、横浜の一部で170円台前半の価格が広がっているほか、176~9円の安値が混在する状況となっている。


170円割れの安価が首都圏各地で広がっている(写真は埼玉県幸手市)




自工会が高齢ドライバー向け教育プログラム開発
(8月25日付)
 
 

 日本自動車工業会はこのほど、高齢ドライバーのための交通安全教育プログラム「いきいき運転講座」を開発し、ホームページ(http://www.jama.or.jp/)上で教材をダウンロードできるようにした。2007年の交通事故死者数のうち、65歳以上の高齢者が約3割を占めることなどから、活力ある長寿社会づくりに向けて04年からプログラム開発に着手、脳科学や社会学的アプローチも取り入れている。
 なお、主に高齢ドライバーの交通安全活動に取り組んでいる団体が申し込みすれば、ビデオ(DVDもあり)も含めた教材一式が無償で提供される。




発地で新潟を応援
(8月20日付)
 

 夏季休暇シーズンも残すところ少なくなってきたが、石油販売業界では「来店客に対する情報提供」と「地域活性化の支援・協力」などの視点から、観光情報を発信している給油所も多い。その中でも注目が高まっているのが「観光地(着地)の情報提供を、需要創出が期待される都市部(発地)の給油所で」という切り口。全国にくまなく張り巡らされた給油所ネットワークとインフラ機能を活かす“給油所のメディア化”である。
 その一環として、昨夏のまさにシーズンイン前に発生した新潟県中越沖地震で観光客が激減した新潟県柏崎市を側面支援するため、下妻石油商事(埼玉県深谷市)の9給油所、渡辺商事(長野市)の5給油所、高見澤(長野市)の10給油所、合計3社24給油所ではPRパンフレットを設置し、海水浴場情報や関越自動車道のETC割引パスなどをアピール中。


埼玉県の下妻石油商事・セルフ深谷人見給油所で




旧盆商戦・価格も需要も大失速
(8月20日付)

 給油所業界の今旧盆商戦は、ガソリン市況の下落によるマージン低下と消費者の買い控え傾向の高まりによる販売減のダブルパンチで、惨たんたる商戦に終わり、給油所の苦境が深刻化している。ガソリン小売市況は8月に入って、レギュラー180円台半ばから後半が中心値となるなど、各地でコスト転嫁が加速したが、買い控えによる減販、系列元売仕切りを大幅に下回る業転市況を背景に、旧盆商戦入り前から下落が進み、10~15円近い値下がり幅で末端価格は170円台前半まで落ち込んだ。“販売不振”と“マージン低下”に加え、今後は原油価格の大幅下落による小売り値下がりにより、販売業者の資金繰りが一気に悪化する危険性をはらんでおり、給油所業界は重大な経営局面を迎えた。


市況下落が拡大している埼玉(越谷市国道4号線)




ガソリン割引券への期待と不安
(8月11日付)

 国内スーパー最大手のイオンが7月10~13日までの4日間、ガソリン券などが当たる抽選会を全国のジャスコで実施したのに続き、イトーヨーカ堂も7月16~21日の6日間限定で、全179店舗でレシートの合計5,000円(税込み)ごとに10円/リットル引きのガソリン割引券(写真)をもれなく配布した。イオンでは売上アップに大きく貢献したほか、イトーヨーカ堂でも発行枚数が100万枚を突破するなど、大きな反響を得た。この成功に手ごたえを感じたイトーヨーカ堂では先月30日から3日までの5日間限定で第2弾を実施。契約給油所数を第1弾の3倍の600ヵ所に拡大し、さらなる顧客誘引に力を入れている。
 第1弾に参加した給油所の中には「ここ数ヵ月、ガソリン販売量の減少が著しい中、割引チケットの効果もあって前年比マイナスを免れた」、「前年比40%近く販売量が伸びた」と、思わぬ特需に驚きを隠さない。また、第2弾に参加したという給油所では「利用できる給油所が増えている分、効果は多少薄れるだろうが、第1弾の効果でチケットの認知度は高く需要拡大の追い風になってくれれば」と期待する声も出ている。
 しかし、一方で「スーパーだけでなく、ロードサイドのさまざまな業種が割引券を配布したり、抽選でガソリンが当たるキャンペーンを行っている。そうした店舗にとっては少しでも客足を伸ばそうという政策だろうが、このように販促にガソリンが使われては、ますますマージンが確保できなくなる」、「割引額の一部を負担してくれというケースも出ている。これではなんのためにキャンペーンかわからなくなる」と、ガソリンを販促に使ったキャンペーンの拡大に危機感を訴える声も聞かれる。






小3男子が乙種4類に合格
(8月6日付)

 福岡市の小学3年生が危険物取扱者の乙種4類に合格、このほど資格交付を受けた。
 偉業を成し遂げたのは3年前に小4で乙種全類を取得した篠原玉樹さんの弟で大和君。父親の博志さんは福岡県立工業高化学科の教諭で「大和は保育園の時からお姉さんと一緒に危険物試験アニメ解説書を見るのが好きだった」という。
 大和君が乙4試験に初挑戦したのは保育園(5歳)の時。「合格するまであきらめない」との父との約束を果たし、9回目の挑戦となった今年6月の試験で合格を果たし、家族全員(5人)が乙4資格者となった。
 消防試験研究センター福岡支部によると「この試験は毎年全国で50万人前後が受験し、合格率は30%程度。漢字を読むのも難しい小3の合格は大人にも励みになる」と驚いている。




8月転嫁「混沌状態」でスタート
(8月4日付)

 仕切値上げを受け、各地給油所店頭で8月1日から小売価格への転嫁が始まった。7月1日からの大幅値上げ後、全国的に値崩れしたことから、大勢の業者が今回の仕切り上昇分以上のコスト転嫁を目指しており、8月新価格はレギュラー180円台半ばから後半が中心。ただ、消費者の節約意識や車離れが顕著になっているだけに、表示を中止してノー看板にする給油所や、様子見の給油所が各地で見られ、土・日を旧価格で通して4日以降「値上げに踏み切りたい」とする給油所も多い。その結果、看板価格の開きも極端に拡大しており、8月転嫁は混沌とした状態でのスタートとなった。


8月1日に188円が掲示された横浜市の給油所