2003年06月



「揮発油等の品質の確保等に関する法律」改正法案が成立へ
(6月5日更新)

 高濃度アルコール含有燃料の販売を禁止するために今国会に提出されていた品確法改正法案が5月22日の衆議院本会議での可決を経て、28日に公布された。その後3ヵ月間の周知期間を経て施行される。アルコール系燃料問題は、1999年1月に同燃料の専用販売店が登場して以来およそ4年半にわたり、課税上の問題や安全性への疑問など業界内外にさまざまな問題を投げかけてきたが、今回の品確法改正によって9月以降は同燃料の販売が不可能となった。 資源エネルギー庁では今後3ヵ月間の周知期間中に、アルコール系燃料を販売している事業者に法改正の内容などを通知する予定で、改正品確法の施行後、依然、同燃料の販売が行われている場合は立入検査などを実施し、指導する方針だ。アルコール系燃料の販売店は現在およそ300店近くあるとみられ、ピーク時よりも60店ほど減少している。同燃料を使用した自動車の火災事故が公表された一昨年の9月以降、同燃料の販売をやめるケースが増えている。また、これらの販売店ではガソリンや軽油などを併売しているケースが半数近くあるともみられている。



悪質化する「カード犯罪」
(6月5日更新)

 偽造クレジットカードによる被害は社会的な問題に発展しているが、2002年11月以降、神奈川県内の給油所でアルバイトなど従業員の関与が疑われる数件の“偽造クレジットカード”事件が発生した。事態を重く見たクレジットカード会社は神奈川県石油組合に組合員への注意喚起を要請したが、給油所業界としても従来以上に真剣な防犯体制づくりが今後、急務の課題になってきそうだ。同県内で起きた“偽造クレジットカード”事件は、一連のグループによる「スキミング」と呼ばれる手法を使ったもの。「スキミング」は3年前に大規模な事件があったのを契機に、外設POSの日常点検の励行などで沈静化してきていたが、最近では従来の「スキミング」だけではなく、新たに?従業員を抱き込み、クレジットカード利用者の隙をうかがい、携帯用のスキマー(磁気読取機)で磁気データを盗む?データ取りを目的に入社する―など、内部協力者を使う悪質な犯罪へと変化しているのが特徴とされる。



原油価格の下落続く
(6月5日更新)

 4月の原油国内指標価格は23.74ドル/バレル(=1万8,048円/キロリットル)となり、2ヵ月連続の値下がりとなった。前月比では3.79ドル/バレル(=2,696円/キロリットル)の値下がりで、2月のピーク比では6.46ドル/バレル(=4,824円/キロリットル)も値下がりした。
 国内指標となるドバイとオマーン原油相場の近況は、生産枠を削減しない減産を決定したOPEC総会後に約5ヵ月ぶりに22ドル/バレル台となるなど軟化傾向にあるが、為替はやや円安となって値下がり幅を圧縮している。国内の製品相場も軟化傾向が出ており、東京工業品取引所のガソリン先物最期近物は、この1ヵ月半で3万6,000円/キロリットル台から2万7,000円台へと急落し、京浜業転も3万4,000円台から2万8,000円台へと大幅に軟化している。

国内原油指標価格の推移
  ドル/バレル 円/ドル 円/キロリットル
2002年5月 24.75 127.44 19,838
2002年6月 23.99 124.54 18,793
2002年7月 24.71 119.06 18,504
2002年8月 25.25 120.08 19,073
2002年9月 26.83 121.58 20,516
2002年10月 26.39 124.95 20,741
2002年11月 23.37 122.51 18,006
2002年12月 25.94 123.23 20,105
2003年1月 28.29 119.76 21,311
2003年2月 30.20 120.43 22,872
2003年3月 27.53 119.78 20,744
2003年4月 23.74 120.84 18,048




ダイエーが石油業界から撤退
(6月5日更新)

 石油業界初めての流通大手スーパーの参入として話題となったダイエーが2003年4月25日付で、丸紅と共同出資で設立したDMガスステーション(本社・東京都台東区、併設給油所数=20店、単独給油所=5店)の全株式を売却し、事実上、石油業界から撤退した。ダイエーはDMガスステーションの「株」の60%となる2,400株を保有していたが、今回、その株式を丸紅に12億6,000万円で売却した。これに伴い、DMガスステーションは丸紅100%子会社となる。今回の撤退について、ダイエー広報は「ダイエーグループは新3ヵ年計画に基づき、企業再生を実施しており、その一環として実施したもの。DMガスステーションの経営が不採算であったわけではない。ただし、当面はSS業界に再参入する考えはない」としている。また、DMガスステーションは4月30日付で、ダイエーの向井公一社長が退任し、丸紅の山内亮一氏が新社長に就任した。

栃木県石橋町の
「DMガスステーション石橋店」